人間関係リセット症候群

人間関係リセット症候群とは?私の経験から導き出した原因と対策

急に学校や職場の人間関係が嫌になり、今まで関係を築いていた人達と一切の連絡を絶ち切ってしまう。

それが「人間関係リセット症候群」です。

しかし、これは実在する病名や医学用語ではなく、誰かが言い出した造語に過ぎません。

日曜日の夕方にサザエさんを見ると、明日からの仕事を思い出して憂鬱な気持ちになる「サザエさん症候群」と同じようなものですね。

私自身、「人間関係リセット症候群」という言葉を知ったのはつい最近のことです。

自分がちょっとおかしいのではないかと人間関係について調べていたら、偶然この言葉に辿り着き、まさにその症状が私にピッタリ当てはまっていて驚きました。

そしてこのような症状に悩まされている人が意外にも多いことを知ったので、私自身の経験から原因と対策を伝えられたらと思います。

人間関係リセット症候群とは?

まずは人間関係リセット症候群が、どのようなものなのかをお伝えします。

あなた自身がそうでなくとも、もしかしたら身近にこのような人がいるかもしれませんよ。

人間関係リセット症候群の特徴と要因

よく言われている人間関係リセット症候群の特徴は以下の通り。

  • 前触れもなく友人や同僚の連絡先を削除する。
  • 人間関係が面倒になり転職を何度も繰り返す。
  • SNSを急に辞めたりデータを消して新しいアカウントで始める。
  • 家族にすら自分の居場所を言わないこともある。

友人や知人との関係、SNSで仲のいい人達との連絡を突然絶ち切ってしまうのが主な症状です。

理解できない人にとっては、本当に意味の分からない行動だと思います。

特に仲が悪くなったわけでもなく、嫌われているわけでもないのにこのような行動を起こしてしまうのです。

ちなみに、人間関係リセット症候群の要因に関しては、とある医師からはこのような見解が出されています。

  • 自分が見捨てられるという不安がある。
  • 「好き・嫌い」をハッキリさせないと気が済まない。
  • 長期的な人間関係を築くのが怖い・諦めている。
  • 長所と短所の見極めが出来ず一方に偏る。

この要因に当てはまる人もいるかもしれませんが、正直言ってこんな小難しいことなんて考えていません。

人間関係をリセットする理由なんて1つだけ。

面倒になったから。

理由があるとすれば、これくらいのものです。

あくまでも私の場合ですので、そこにはもっと深い心理的な側面もあるのかもしれませんが、人間関係をリセットする1番の理由は?と聞かれたら「面倒になった」と答える人も多いと思いますよ。

私が人間関係をリセットしてきた経験

では、実際に私が今までどのようなタイミングで人間関係をリセットしてきたのか、その経験をお伝えします。

高校進学と同時に人間関係をリセット

私が初めて人間関係をリセットしたのは、15歳のときです。

同じ中学校から私が進んだ高校に進学した人は3人しかおらず、特にその3人とも仲が良いわけではないので全く新しい環境となりました。

高校生活が始まると、今までの友人との連絡や遊びの誘いを一々断ったり返信するのが面倒になった私は、そこで今までの友人と一切の連絡を断ち切ることに。

当時はメールが主流だったので、アドレスを変更して中学時代の友人には誰一人教えませんでした。

この時は何となく悪いことをしたかな…と思い多少の罪悪感もありましたが、それよりも面倒な連絡が無くなってスッキリしたという感情の方が強かったのを覚えています。

電話もかかってきましたが出るわけもなく、私と連絡がつかないことから死亡説まで流れていたのを知ったのは、それから10年も経ってからのお話。

高校生活でも人間関係をリセット

人間関係をリセットすることで、全く違う環境で生きることが出来ることを知った私は、あろうことか在学中の高校でも人間関係をリセットしたい衝動に駆られてしまいます。

反抗期ということもあり、親も含めて全ての人間関係が嫌になっていた私は、休学届を出して1人で北海道へ行きました。

なんとなく食べ物が美味しそうという理由で北海道にしただけで、私のことを知る人がいなければ別にどこでも良かったんですけどね。

当時はギリギリ18歳だったので、寮付きの夜のお店で半年ほど働いて生活していました。

誰にも連絡せずに、ふらっと北海道まで来てしまったのでそろそろ連絡しないとヤバいと思って家に連絡したら「どこかで自殺したかと思った」と号泣されたのは今でも忘れません。

とんだ親不孝者ですが、それを承知のうえでも止められないほどの衝動が私の中にあったのです。

社会に出てからも続く人間関係リセット症候群

半年以上休学していた私が、卒業できるわけもなく、そのまま単位制の高校へと編入し1年遅れで進学することに。

田舎に住んでいた私は都会に憧れていたので、関東の大学へと進学を決めました。

当然のように進学と同時に、それまでの交友関係をリセットして新たな人間関係を進学先で築いていきます。

大学ではこの悪癖が出ることもなく、卒業し就職しましたが、ここで久しぶりにあの衝動に駆られることに…。

人間関係をリセットしたい。

会社そのものは大きかったのですが、小さい部署に配属されたことで狭いコミュニティに息苦しさを感じるようになりました。

初めての社会人ということもあり、上司や同僚との距離感も掴めず、飲み会や歓迎会などが面倒になっていたのも1つの原因かもしれません。

一度リセットしたいと思うと、その衝動は中々抑えることが出来ず会社も辞めることに。

当然、辞めた後は同僚や上司との連絡も断ち切っています。

SNS上でも起こる人間関係リセット症候群

人間関係リセット症候群は、何も現実の人間関係だけが対象ではありません。

SNSでも同じように、リセットしたいという衝動に駆られます。

学生の頃も含めれば、一体今までSNSのアカウントを何個作ったか数え切れません。

仲良くなった人が出来て、たくさんの人と関わっているのに急に冷めてしまいそのアカウントを放置するようになってしまいます。

現実と違って、SNSは放置すればいいだけなので余計に人間関係をリセットしやすいんですよね。

そしてまた別のアカウントを作っては放置…その繰り返しです。

SNS上なので気付きにくいかもしれませんが、意外とネットの人間関係が面倒になってリセットする人は多いと思いますよ。

人間関係をリセットし続けてきた結果

友人関係や仕事関係について、人間関係リセット症候群の私がどんな環境で生きているのかをお伝えします。

人間関係リセット症候群に友人は出来るのか?

進学や就職、転職の度に人間関係をリセットしてきたので、当然友人は1人もいません。

と言いたいところですが、運が良いことに2人だけ友人がいます。

1人は私の家を訪ねて来てまで私のことを心配してくれた友人。

もう1人は大学時代の友人で数年間連絡を絶っていましたが、偶然出会ってまた連絡を取り合うようになった友人です。

おそらく、この2人が居なければ友人は1人も居なかったでしょう。

本当にこれは運が良かっただけで、おそらく似たような症状で悩んでいる人は友人と言える存在が1人もいなくても当たり前だと思います。

人間関係リセット症候群でも恋人は出来る?

結論から言うと恋人は出来ます。

友人は1人もいないけど恋人がいるから平気という人も多いのではないでしょうか。

ただ、1度別れたら一切連絡を取ることは無いので復縁とかはあり得ないです。

恋愛そのものよりも、恋人関係をリセットしたいという衝動から別れることもあるので、相手からしたら原因がわからず「?」という状態のことも多々あったと思います。

人間関係リセット症候群を相手にする側からしたら、本当に迷惑な話だと思いますが、こればかりは正直言ってどうにもできません。

もし恋人が人間関係リセット症候群であれば、大きな理由なんか無くても、唐突に別れを告げられることもあるでしょう。

人間関係リセット症候群は転職を繰り返す?

この症状が酷い人だと、定職に就くことができず派遣やアルバイトで定期的にリセットを繰り返しながら生活している人も多いようです。

私自身は、部署移動や転勤が多い仕事を選択したので今のところ何回も転職せずに済んでいます。

しかし、大体2年~3年単位で異動をしているので助かっていますが、この異動が無ければ間違いなく私も転職を繰り返していたでしょう。

自分の将来や生活を天秤にかけても、それを上回るほど人間関係をリセットしたいという耐えがたい衝動が襲ってくるのです。

人間関係リセット症候群はツライ?

人によっては、自ら築き上げてきた人間関係を壊すことでツライ思いをしている人も多くいるかと思いますが、私個人の意見で言えば全くツラくありません。

むしろ、わずらわしい人間関係が無いので快適とさえ言えます。

友人や恋人など、本当に自分にとって必要な人が2、3人身近にいれば私としては満足です。

これは精神的な疾患なのかもしれませんが、特に困ったことも思い悩んだことも無いんですよね…。

初めて人間関係をリセットしたときには、多少の罪悪感もありましたが、それ以降は特に罪悪感を感じることもなくなってしまいました。

これが良いことか悪いことなのかは別として、人間関係や友人関係で思い悩んだことは一度もないので、その点では逆に生きやすいのかなとすら思っています。

人間関係リセット症候群の原因

人間関係をリセットしてきたことで大きな後悔をしたり、しっかりと多くの人と関係性を持ちたいと悩む人も多いはずです。

そこで、なぜ人間関係リセットをしたくなるのか、その原因をお伝えします。

人間関係をリセットしたくなる原因

まずはこの衝動が起きる原因を探ってみましょう。

原因を知ることで、そのための対策を立てることが出来るようになります。

一般的に言われている人間関係をリセットしたくなる原因がこちら。

  1. ストレスの溜めすぎ
    ⇒人間関係をリセットすることが、ストレス発散の方法になっている。
  2. 幼少期の家庭環境
    ⇒両親が不仲だったりすることで、人間に対して不信感を抱き「どうせ裏切るなら」と思ってしまい深い関係を築けない。
  3. 完璧主義
    ⇒理想の自分像と現実の自分に差がありすぎて、ゼロから理想の自分を作り上げるために全てをリセットしたくなる。
  4. 面倒くさがり
    ⇒そもそも自分以外の人間に興味が無い。段々と関りが深くなると面倒に感じてしまう。
  5. 人の目や感情に敏感
    ⇒少しでも自分が嫌われていると感じると、その時点でもう嫌になりその人含め周囲の人間関係が億劫になってリセットしてしまう。
  6. 偽りの自分を演じている
    ⇒本来の姿ではない自分を演じていることで疲れてしまいます。そこから逃げて楽になるために、自分を知っている人間との関りを断ち切ってしまう。

よくある原因が上記6つの項目です。

ちなみに私の原因は2、3、4が自分で当てはまっているなと思いました。

細かくわけると他にもたくさんありますが、人間関係リセット症候群の方は上位のいずれかに当てはまっていると思います。

人間関係をリセットしないための対策

原因がわかったところで、その対策について各項目ごとに考えていきましょう。

1.ストレスの溜めすぎ

人間関係のリセットがストレスの発散方法の1つになっている場合であれば、それを超えるストレス発散方法を見つける以外にありません。

1番いいのはストレスを溜めないことですが、現代社会で生きていく限り大小に関わらずストレスとは上手に付き合っていくしかないのです。

スポーツでもゲームでも料理でもなんでも良いので、少しでも夢中になれることを探してみましょう。

もしくはストレスの原因をしっかり分析して、対処することも有効です。

仕事や家庭、日常生活のどこで大きなストレスを感じるのかを、文章化して客観的に見直すことでその対処方法が見えてくることもあります。

2.幼少期の家庭環境

もし過去になんらかの出来事があって人間不信に陥っていて、そんな自分を変えたいと本気で思うならカウンセリングが必要です。

ある種トラウマになっている可能性もありますので、専門的なところでその原因となる出来事と向き合う必要があるでしょう。

3.完璧主義

まずはあなたの中にある完璧の基準を下げる必要があります。

何度人間関係をリセットしたからと言って、あなたが大きく変わるわけじゃありません。

何回繰り返したところで何も変わらないことを知りましょう。

変えるのはあなた自身ではなく、あなたが求める理想の基準値です。

こうなりたいという理想の70%くらいをイメージしてあげることで、理想と現実の差が縮まり「もう何もかも嫌だ!」と投げ出したくなる衝動に駆られることが少なくなりますよ。

4.面倒くさがり

私自身もそうですが、これが原因で悩む人は少ないように思います。

無理やり人に興味を持てと言われても、知らない人に興味なんて湧きません。

まずは芸能人やアイドルでも良いので、好きな人を知る努力を始めるのが大切です。

また、関りが深くなるとリセットしたくなるのは距離感が適切ではないからです。

いったん距離を置いたり時間を置くことで、その気持ちが落ち着くこともあるので「面倒だな…」と感じたら一歩引いて距離を置くと気にならなくなることも多いですよ。

5.人の目や感情に敏感

仲良くしているグループの中で1人からでも自分が嫌われていると感じると、そのグループに居ること自体が嫌になってしまいます。

本来であれば、何人かいるうちの1人くらい気にしなければ良いのでしょうが、人間関係リセット症候群の人は、グループそのものから抜け出してリセットしたくなってしまうのです。

なので、そこの人間関係をリセットする前に一回だけ冷静になって考えてみましょう。

  • そのグループに1年後も居たいと思うか。
  • そこに居ることで、本当にあなたは幸せなのか。
  • その人間関係をリセットしても後悔はないか。

これをじっくりと冷静に考えたうえで必要ないと判断したのであれば、別にリセットしてもかまいません。

ただ、1つでも引っかかる項目があるのであれば、リセットしようとする前に本当にあなたが嫌われているのかを考えてみましょう。

苦手意識からそう思っているだけかもしれませんし、冷静な目で判断することが必要になります。

本当にその友人たちと長く付き合いたいのであれば、少しだけ距離を置いて考える時間も大切です。

6.偽りの自分を演じている

大学デビューや就職して誰も自分の知らない場所で、見栄を張って本来の自分よりも大きく見せようとしてしまうことで疲れてしまい、本来の自分が出せずそこから逃げ出したくなってリセットしようと考えてしまいます。

一番良い方法はありのままのあなたを出していくことですが、いきなり素を全開で自分をさらけ出せる人の方が少ないので大丈夫です。

そもそも、別に演じることは悪いことではありません。

大なり小なり人間はその場に応じて、自分自身を演じる生き物です。

問題はその演じる人物像と本来のあなたが、かけ離れているところにあるので、大きく見せようとしないことが重要になります。

無理をしないレベルで自分を演じることで、疲れて逃げ出したいと思う気持ちも出てきません。

ポイントとしては、いかに素の自分に近い自分自身を演じれるかです。

人間関係リセット症候群 まとめ

ここまで私自身の体験も交えて人間関係リセット症候群についてお伝えしてきました。

原因と対策についてもお伝えしていますが、私自身これで悩んだり困ったことがあるかと言われると首を傾げてしまいます。

とても前向きに考えるのであれば、この症状がある人は余計な人間関係でストレスを感じることがありません。

本当に自分にとって必要な人が残るので、ある意味良かったとすら思っています。

また、自分にこのような症状があることを自覚したことで、リアルな人付き合いだけでなくSNS上でのストレス回避にも役立つようになりました。

例えばSNSでちょっと疲れたな、面倒だなと感じたら問答無用でミュートもしくはブロックすることでリセットすることなく、楽しく続けられています。

この症状はHSP(Highly Sensitive Person)によるものという見解もありますが、あくまでも一説によるものです。

どうして人間関係やSNSを急にリセットしたくなるんだろう…と私と同じような経験をしている方がこの症状を理解することで、今までしてきた自分の行動が腑に落ちると思います。

自覚しているのとしていないのでは行動も大きく変わってきますので、人間関係をリセットしようと考えたときに、1度冷静になって考え、後悔をしない判断が出来るようにしてこの症状と付き合っていきましょう。

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